日本ではじめてできた公立の楽器博物館
浜松は日本で最初に国産の
ピアノが作られたまちで、
百年以上たった今も楽器作りが
大切な産業のひとつなそうです。
その歴史と伝統をもとに1995年に、
この博物館がオープンしました。
世界の楽器が1,000点も展示され
色々な催し物も行われています。
ヨーロッパ展示室
ベートーベンなど有名な音楽家が生きていた頃のピアノや
今ではなくなってしまった楽器や、面白い形の楽器がズラリ。
鍵盤楽器の時代物の代表例
   クラヴィコード
十六世紀鍵盤装置の付いた
打楽器として最初のもの     アップライト・ピアノ
弦を上下方向に張ることが特徴で
、初期のものはグランドピアノを
垂直に立てたような形で背が高い
ハープシコード(イタリア語でチェンバロ)
鍵盤を押すとジャック(木片)が上がり
その先に取り付けられたブレクトラム
(鳥の羽軸)で弦をはじく方式
ちなみにカラスの羽が使われているそうです
ハープシコードの
デモンストレーション演奏
タンジェント・ピアノ
ハンマーを使わずタンジェント(木片)を下から
突き上げて弦を打つ。18世紀初期のもの
        復元したピアノ
ニューヨークのメトロポリタン美術館に残っている
十八世紀初期にクリストフォリが制作したものを
河合楽器が復元したもの
日本展示室
日本古来のものだと思っている笛や太鼓も、実は世界と深く結びついている。
アジア・アフリカ・アメリカ展示室
形と色に圧倒されました。楽器の中に神様が生きているみたいなのもあります。
     ステッキの楽器
音楽以外の目的に使用する道具と楽器とが
合体する例はいくつかあるようですが、
これはステッキ型の楽器。
上流社会で散歩の時に使用したらしいです。
バンジョーコレクション
入浴剤で有名な株ツムラが所蔵していたバンジョー
759点、とマンドリン167点、計926点のコレクションが
平成16年3月新しい収蔵品となったそうです。
バグ・パイプ
風袋にリード付きの管を取り付け、袋の中
の空気を押し出して音を出す楽器の総称。
牧羊地域に分布しているそうです。
       ハープ・ギター
十八世紀にイギリスで製作された変種ギター
     ジュゴッグ
バリ島西部の世界最大の竹琴
竹筒が八本使われ二人で演奏するそうです。
バラフォン
西アフリカの木琴
共鳴体のひょうたんにクモの糸で作ったものを張って
「ピーン」という音が出るようにしてあるそうです。
これらも楽器です。
企画展も行われています。
インドネシアのガムラン(木製・竹製・金属
製の打楽器を用いる器楽合奏音楽)の
企画展で、体験教室も行われていました。
音をきく
ヘッドフォーンで70種類以上の
楽器の音が楽しめます。
浜名湖花博を見に、浜松を訪れました。
静岡県西部の中心都市・浜松はまだまだ沢山の見所があるようですが、時間がなくて残念でした。
                                               2004年9月29日