上州の旅
2005.7/22〜25
NHK連続テレビ
小説「ファイト」の
舞台となっている
四万温泉を中心に旅行してきました。
四万温泉
四万温泉は上信越高原国立公園内にあり、三方が山に囲まれた清流四万川沿いに湧くいで湯。
4万種類の病に効くといわれ、古くから湯治場として親しまれ、1563年に田村旅館の先祖が湯宿を開業。
昭和29年には国民保養温泉地第1号の指定を受けているそうです。
四万川は全国屈指の清流である四万十川よりもきれいな水であると報告されているようです。
積善館と慶雲橋
ファイトの主人公優が仲居をしている「駒の館」のモデルとなった旅館。この玄関に暖簾をかけ、提灯を下げて撮影したそうです。
重厚な外観が元禄時代から営まれている宿の歴史を物語り、群馬県重要文化財に指定されているそうです。
一日目に泊まった「四万やまぐち館」
約300年もの時が刻まれた大規模な老舗旅館で、
四万川を眼下に見下ろす露天風呂からの景観が自慢。
履物は玄関で脱いでくつろげる。

ここの露天風呂もドラマのなかで使われています。
ドラマで由紀さおりのモデルになった「おかみ」。由紀さおりは毎晩歌をうたっていますが、この「おかみ」は毎晩昔話や怪談話などの
「紙芝居」をしています。この日は「あかんぼばあさん」というお話で朗読がとても上手でしたし、久しぶりで紙芝居を楽しみました。

1m以上もある大きな紙芝居がここに並べてあり、毎晩一話づつ読んでいるそうで宮沢賢治の「注文の多い料理店」もありました。
紙芝居の後はお客様によるカラオケ大会と社員による元気な太鼓ショーがありました。
10万坪の敷地をもつ”たむらの森”の中にある、
どっしりとした茅葺屋根
「四万たむら」。姉妹館の「四万グランドホテル」
森の奥深くに自然の恵みをたっぷりと含んだ毎分1,600gの湧出量を誇る温泉を持ち、趣向をこらした両方の温泉三昧が楽しめる。
「四万たむた」は四万温泉で最も歴史のある創業500年を誇る宿。
薬 王 園
自然と健康をテーマに薬草と漢方と、
人とのふれあい空間として
群馬県中之条町のJA沢田が作った施設です。
五行広場
中国医学の基本とされる「五行」に基づいて配された花と
中国医薬学史上著名な五体の像。
健康ロード
ここを歩くと新陳代謝もよくなり身体がスッキリするとか。
薬王館
毎日の暮らし方のコツと薬草の標本を展示しています。
健康状態がチェックできる体験コーナーもあります。
薬草加工工場パン焼窯
園内や沢田で栽培・採取された薬草・薬木を、
薬草茶や入浴剤に加工する行程が見学できる。
真中の窯で焼いたピザも食べさせてくれます。
薬膳レストラン
医食同源の思想から生まれた薬膳をもとに、地元で収穫した
新鮮な食材を使用したオリジナルな和食薬膳を提供している。
福寿館
福寿とは幸福で長命なこと。健康であるために研究され
実践されてきた中国の漢方医学と薬学が体験できる。
            自然園ゾーン
         四季に競う自然の中に入って
      身体をリフレッシュさせることができるゾーン。

水生植物:春から初夏にかけて咲くミズバショウや菖蒲は
       水生の薬用植物。

山野草:「山川草木・みな知己」という中国の古い言葉は、
     四季に咲く小さな山野草にも心寄せる優しさです。

山菜:ワラビ・ゼンマイ・フキノトウなど自生の山菜は
    春の訪れを告げる森の恵みです。

薬用人参:美野原高原の気候と土壌が、
       強壮薬として古来より有名な薬用人参を育てます。
園内ではじゃがいも堀り、舞茸刈り、さつまいも掘り、大根掘りなど四季折々の味覚が楽しめます。
木工、草木染め、など伝統工芸の匠の技と日本の心を体感できる工芸体験村もあります。
訪れた時に咲いていた薬草・ハーブは
花日記H17年で紹介しています。
                 「おばあちゃんのちえぶくろ」を紹介します。
  メグスリノキは、目に効くばかりでなく肝臓にもよくて、肝臓が丈夫だと目もよく見えるんだヨ。
  ゲンノショウコは、万病に効くから土用に採って日かげ干しにしておくれ。
  オオバコをせんじて飲めばせき止めによくてね。むくみにも効くんだよ。
  ヨモギはようくすってネ。青汁をこして飲むとはらくだしは、すぐにおさまるよ。
  タンポポは胃弱にもお乳のはれにも効くしネ。葉っぱのおひたしもうまいねえ。
  ドクダミの葉っぱは火にあぶってよくもんで化のうした上にはると、じきにはれがひけるよ。
  マタタビの虫コブをしょうちゅうの中に入れて、三年ねかしておきました。砂糖を入れて飲むと、冷えもとれますよ。